今回はこれまで4回にわたり発信してきた「住まいの感染対策」関連の最終回となります。
関連記事では直接の感染防止策については取り上げず、日本の住宅事情が原因で感染リスクが高まっている現状に注目しました。
(前回記事はこちら「感染症対策に新たな選択肢を!」)
「NPO法人 住まいの環境研究所」では従来の木造住宅はもちろん、その他の住宅でも使用される「木材」が主役となって「健康住宅」をつくることを提唱しています。
同研究所では「国際フロンティア産業メッセ」2021年、2022年に出展し、「建物の基礎構造」「住宅」に関しての特許も取得しました。
さて、では実際にこれらの研究結果と提唱を、どうすれば有効な感染対策として一般の建物・住宅に生かせるというのでしょうか?
第一に換気の効率化、第二に温度と熱蓄積、第三に湿気対策、中でも湿気管理が最大のポイントになります!
そしてこれらの対策に欠かせないのが「木の特性をうまく使い切ること」と「気候風土に合った工法」の採用。
原因を減らして自然の仕組みで良い住環境にすることができるからこそ、結果として病気が大きく減るのだといいます。
さらなる発見は、木を多く使用するほど「家の性能、品質、住み心地が向上する」ことでした。
換気・温度・湿度を管理しながら、以下のような自由発想で建物を形にしてみませんか?
・家の形は従来型であろうが、例えば丸や三角などどんな形でも構わない。
・使う木は、太い細い、加工木か自然木そのままか、自由に個性あふれる選択をしていい。
・何より楽しく家づくりを行えばいい。
・ただし「住人を守り助ける」という家の性能と品質だけは外さない。
最後に「健康住宅をつくるためのポイント」を同研究所の発信よりまとめてみました。
皆様の家づくりに、たとえ部分的にでも参考になれば幸いです。
こんな方におすすめ!
・洗濯物が乾きにくく、困っている。
・エアコンの風が苦手。
・蒸し暑い時、エアコンの除湿だけが対策法。
・下駄箱、押入にカビが発生している。
・ダニアレルギーがある。
住環境のポイントを学ぶ!
・自然素材の調湿作用を活用する。
・換気により、カビ・ダニの粉塵を廃棄する。
・家全体を一部屋とみなし、エアコン対応すべし。
・カビ・ダニは湿度60%以下では繁殖できず。
・洗濯物を乾かすには、湿度と空気の流れが必要。
実践!健康住宅をつくるポイント!
・自然素材を多く使用するほど、好環境。
・自然素材が吸収した水分を処理させる機能を設ける。
・確実な換気をする。
・家中で温度・湿度の偏り、滞りをなくす。
・家中の空気を緩やかに循環させる。
以上で全5回に渡る「住まいの感染対策」編は完結です!
屋外での感染症対策はもちろん必要ですが、家の中でも換気などで感染症対策をして健康に過ごしましょう!
この5回の中で、どれか一つでも参考になるものがあれば幸いです。
「これを試してみようと思った!」や「こんな方法もあるよ!」などお気軽にコメントいただければと思います♪(LINEはこちら)
今後ともリフォームや住まいに関すること、その他の情報を発信していきますので引き続きnaturalをよろしくお願いいたします!!